『関係法規Masters』カテゴリーの投稿一覧
ギョーカイ人の法解釈はたいていの場合間違っている
知人の鍼灸師が美容鍼灸のサロンを開設して、有名なポータルサイト、エキチン(仮称)に店舗情報の無料掲載を申し込んだ。 メニューやら施術中の写真やら張り切って掲載したのであるが、数日後エキチンから「掲載をご遠慮いただく表現」…続きを読む
柔道整復は医業類似行為か
医業類似行為という言葉の定義については、従来多少の混乱が見られた。 平成2年、当時の厚生省健康政策局医事課の定義に以下のようなものがある。 「医業類似行為には広義の医業類似行為と狭義の医業類似行為とに分けられる。広義の医…続きを読む
腰部捻挫か椎間板ヘルニアか?という議論がそもそも間違いなんやけどなあ
こんなブログ記事を見つけた。 書いているのはかつて厚生労働省の役人で、現在は療養費請求団体の幹部をしている柔道整復師。 自分の団体会員の療養費支給申請書が理不尽な理由で返戻されたので、再審査を請求しているもののようである…続きを読む
柔道整復師が施術所で整体の手技を行ったら「整体師」になるのか?
Facebookを見ていると、柔道整復師に対して「療養費の取り扱いをやめて実費施術に移行しましょう」みたいなことをのたまう自称コンサルタント氏を散見する。 まあ筆者の業務形態がまさにソレで、臨床でメインで使っている手技は…続きを読む
「匠の技」は伝承されない
最近は新聞を読まないのだけれど、先日実家に行った時に母が「こんなん載ってたで」といって見せてくれた記事が「柔道整復術 危機乗り越え100年」(産経新聞平成31年3月18日) 柔道整復術が公認されて100年の節目に、日本柔…続きを読む
立ち入り検査という私刑(リンチ)
先日フェイスブックで友達になっている同業者が「チラシの内容を同業者が保健所に密告して、保健所が立ち入り検査に来た」といった内容を投稿していた。 なにかの誤解では?と思い確認したのだけれど保健所から事前に提示された検査事項…続きを読む
柔道整復師に「遠隔施術」は可能か?(業務独占と名称独占)
「遠隔施術」とか「遠隔治療」とか言っても、離れたところにいる患者に気のパワーを送ってどうのこうのという話ではない。 先日タクシーに乗ったらAGA治療のパンフレットが置かれていた。 風呂上がりに自分の頭部を鏡で見て心寒くな…続きを読む
柔道整復師が使用できる傷病名について―「腰痛」「肩こり」の患者さんにどう対応するのか
※「月刊手技療法」に掲載された記事を再掲載します 柔道整復師が使用できる傷病名について―「腰痛」「肩こり」の患者さんにどう対応するのか かなや整骨院 金谷康弘(柔道整復師) 柔道整復師の業務範囲は「骨折、脱臼、打撲、捻挫…続きを読む
もうそろそろ「柔道整復師の業務範囲」についてちゃんと認識してくれない?②
『もうそろそろ「柔道整復師の業務範囲」についてちゃんと認識してくれない?①』からの続き。 これは以前の記事にも引用した通達。 昭和41年9月26日医事第108号 「医行為又は医業類似行為(広義とする。)であるか否かはその…続きを読む
もうそろそろ「柔道整復師の業務範囲」についてちゃんと認識してくれない?①
「またかよ」という話である。 「週刊文春」2018年8月30日号の「マッサージはこんなにあぶない」という記事にある整形外科医師のコメントがこんな風になっている。 「大半の人が誤解していますが、接骨院・整骨院はマッサージを…続きを読む